相続の無料相談おすすめ窓口を比較|費用相場と選び方を解説

結論から言うと、相談内容によって最適な窓口は変わります。遺産分割でもめているなら弁護士、相続登記なら司法書士、相続税なら税理士。経済的に余裕がなければ法テラスという公的窓口もあります。
この記事では、無料相談の窓口を費用相場で比較し、何が無料でどこから有料になるのか、相談内容別の選び方、必要書類や予約の流れまで、出典つきで整理しました。急ぎの方は、まず比較表とFAQだけでも読んでください。
相続の無料相談とは?対応してくれる窓口の種類

相続の無料相談は、大きく「公的機関」と「士業団体・法律事務所」の2系統に分かれます。前者の代表が法テラス、後者が弁護士・司法書士・税理士の事務所です。

ここで知っておきたいのが、「無料」の条件は統一されていないという点。法テラスは収入要件があり、民間事務所は初回◯分まで無料、というように事業者ごとにルールが違います。
無料相談で相談できること・できないこと
無料相談でできるのは、おおむね「方針の確認」までです。たとえば「相続放棄すべきか」「どの専門家に頼むべきか」といった入口の整理。
一方で、書類の作成・代理交渉・申告の代行といった実務は、原則として有料の依頼に進んでからになります。無料の枠内ですべてが解決すると思って臨むと、肩透かしを食らいます。
無料相談と有料相談の境界線(時間・回数の目安)
無料の範囲は窓口ごとにくっきり線引きされています。法テラスは1回30分程度の法律相談を無料で案内しており、相談回数や利用条件は民事法律扶助制度の要件に従います。
民間の事務所だと時間設定が事業者ごとに違います。ベリーベスト法律事務所は遺産相続の法律相談を初回60分無料と案内。大阪相続支援室は60分〜90分の無料相談を関西地域限定で案内しています。
正直に言うと、この「無料時間」を超えた瞬間から課金、というのが一番のつまずきポイントです。だからこそ、聞きたいことを事前にしぼっておく価値があります。
相続の基礎知識と初心者向け用語解説
相談前に最低限の用語をおさえておくと、限られた無料時間を有効に使えます。よく出てくる言葉を整理しました。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 被相続人 | 亡くなった人(財産を遺した人) |
| 相続人 | 財産を受け継ぐ人 |
| 遺産分割 | 相続人で誰が何を相続するか決める手続き |
| 相続放棄 | プラスもマイナスも含め相続を放棄すること |
| 相続登記 | 不動産の名義を相続人に変更する手続き |
| 相続税申告 | 相続財産が基礎控除を超えた場合に行う税の申告 |
相続の無料相談先おすすめ比較一覧
ここが記事の中心です。専門家と公的窓口を同じ観点で並べました。料金相場は事務所ごとに差が大きいため、確定値が公式で示せないものは「要確認」としています。

弁護士・司法書士・税理士・行政書士の役割と費用相場の違い
4つの士業は、できる業務が法律で線引きされています。ここを間違えると二度手間になります。
| 専門家 | 得意な相続業務 | 代理交渉 | 無料相談の例 |
|---|---|---|---|
| 弁護士 | 遺産分割の紛争・調停・遺留分請求 | できる | 初回60分無料の事務所あり(要確認) |
| 司法書士 | 相続登記・書類作成 | できない | 事務所ごとに設定(要確認) |
| 税理士 | 相続税の申告・節税 | できない | 事務所ごとに設定(要確認) |
| 行政書士 | 遺産分割協議書など書類作成 | できない | 事務所ごとに設定(要確認) |
私が一番強調したいのは、もめている案件で代理交渉できるのは弁護士だけ、という点です。相続人同士が対立しているなら、最初から弁護士に相談したほうが結果的に安く済むことが多い。
公的窓口(法テラス・市区役所・法務局・税務署)の特徴
公的窓口は費用を抑えたい人の味方ですが、それぞれ役割が違います。法テラスは経済的に困難な人向けの民事法律扶助制度として無料相談を提供しています。
相続税の一般的な質問は、国税庁が電話相談センター(0570-00-5901)やチャットボット、タックスアンサーを案内しています。制度の確認だけならここで足ります。
多くの市区町村も弁護士・司法書士による無料法律相談を実施しています。ただし開催の有無・予約要否・時間・対象者は自治体ごとに異なるため、住んでいる自治体の案内を確認してください。
各相談先のメリット・デメリット比較表
| 相談先 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 弁護士事務所 | 紛争に強く代理交渉も可能 | 費用は士業の中でも高め |
| 司法書士事務所 | 相続登記の手続きに強い・費用が比較的明朗 | 紛争の代理はできない |
| 税理士事務所 | 相続税の申告・節税に強い | 税以外の手続きは対象外 |
| 法テラス | 収入要件を満たせば無料 | 資力基準があり誰でも使えるわけではない |
| 市区役所 | 気軽・無料 | 時間が短く個別の紛争は専門家へ回されやすい |
| 国税庁の電話相談 | 制度の疑問をその場で確認できる | 個別の申告書作成は対象外 |
相談内容別・どの専門家と窓口を選ぶべきか
自分の悩みがどれに当たるかで、行くべき場所はほぼ決まります。ここで道筋をつけておきましょう。

遺産分割・相続トラブルの相談先
相続人同士で意見が割れている、特定の相続人が財産を独占している——このタイプは弁護士一択です。代理交渉や調停を任せられるのは弁護士だけだからです。
費用が不安なら、まず法テラスで資力要件を確認しつつ、弁護士の初回無料相談を併用するのが現実的です。
相続放棄・遺言の相談先
相続放棄は家庭裁判所への申述が必要で、期限管理が肝心です。書類作成中心なら司法書士、紛争リスクがあるなら弁護士。遺言の有効性で争いそうなときも弁護士が安心です。
相続登記の相談先
不動産の名義変更は司法書士の本領です。横浜地方法務局など、お住まいの管轄法務局でも登記手続きの一般的な案内は受けられます。
相続税申告の相談先
相続税は税理士。それも相続税に強い事務所を選ぶのが鉄則です。制度の一般的な疑問だけなら、前述の国税庁の電話相談センターで確認できます。
こんな人におすすめ:タイプ別の相談先の選び方

読者のタイプ別に、私ならどう動くかを書きます。

費用を抑えたい人向け
まず自治体の無料相談と国税庁の電話相談で全体像をつかむ。そのうえで収入要件を満たすなら法テラスへ。ここを起点にすると、有料依頼が必要かどうかの判断がしやすくなります。
オンライン・電話・メールで相談したい人向け
非対面で済ませたいなら、電話相談を案内している窓口を選びます。大阪弁護士会の遺言・相続センターは無料電話相談を案内しており、受付は平日午前10時〜正午、午後1時〜午後4時30分です。
国税庁のチャットボットなら、相続税の一般的な疑問を時間を気にせず確認できます。電話がつながりにくい時期はこちらが便利です。
法テラスの収入要件(資力基準)を確認したい人向け
法テラスの無料法律相談は、収入や資産が一定基準以下などの要件を満たす人が対象です。要件を満たす場合に無料相談の対象になります。
具体的な基準額は世帯人数などで変わるため、利用前に法テラスの公式案内で自分が該当するか確認してください。
失敗しない無料相談の選び方と利用のコツ
無料相談を「ただの様子見」で終わらせないために、準備で差がつきます。実際に調べて驚いたのは、書類を持参するかどうかで相談の精度がまったく変わることでした。

相談前に準備する書類チェックリスト
| 書類 | 役割 |
|---|---|
| 被相続人の戸籍謄本 | 相続人を確定するため |
| 相続人の戸籍謄本 | 続柄の確認 |
| 財産目録(メモで可) | 遺産の全体像を伝えるため |
| 遺言書(あれば) | 分割方針の前提確認 |
| 不動産の登記事項証明書 | 相続登記・評価の確認 |
全部そろえる必要はありません。手元にあるものだけでも持参すると、30分の無料相談がぐっと濃くなります。
予約方法・当日の流れ・混雑状況の確認
多くの無料相談は事前予約制です。電話やフォームで日時を押さえ、相談内容を一言添えておくと、当日に的確な担当者が割り当てられやすい。
当日は受付→相談(30〜60分が目安)→必要なら有料依頼の見積り、という流れ。自治体の相談は枠が少なく、月初に埋まることもあるので早めの予約が無難です。
悪質な業者や高額請求を避ける見極めポイント
ここは率直に言います。「無料」を強く打ち出すほど、無料の範囲を確認すべきです。
| 確認すること | 見極めの目安 |
|---|---|
| 無料の範囲と時間 | ◯分まで無料か、超過後の料金が明示されているか |
| 見積りの提示 | 依頼前に書面で費用を出してくれるか |
| 資格の有無 | 弁護士・司法書士など登録番号を確認できるか |
| 契約を急かさないか | その場で契約を迫る業者は避ける |
見積りを書面で出さない、資格表示が曖昧、即決を迫る——どれか1つでも当てはまったら、私はその場で依頼しません。
相続相談を急ぐべき期限とタイミングの注意点
相続には待ったなしの期限があります。これを過ぎると選択肢が狭まったり、加算税が発生したりします。

相続放棄・相続税申告の期限
相続税の申告期限は、原則として被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10か月以内です。納税も同じく10か月以内が原則。これは国税庁の案内で確認できます。
相続放棄は家庭裁判所への申述に期限があるため、財産より借金が多そうだと感じたら、早い段階で専門家に相談したほうがいい。判断材料を集めるだけでも時間がかかります。
相続登記義務化で気をつけること
相続登記は申請が義務化されており、放置すると過料の対象になり得ます。不動産を相続したら、司法書士か管轄法務局に早めに相談して名義変更を進めてください。
相続の無料相談に関するよくある質問(FAQ)

検索でよく一緒に調べられている疑問に、出典の範囲で答えます。

よくある質問
最後に一言。迷ったら「もめているか・税が絡むか・不動産があるか」の3つで窓口を選んでください。それだけで、行くべき相手はだいたい決まります。
